あることをやるのに、もとから器用にできる人と最初はできなくても
努力してできるようになる人がいる。
塾長は後者である。(笑) 何の話かって? 下りですよ。
以前も書いたとおり、全盛期には「エキスパートの亀」と呼ばれてました。
理由は下りが「超」がつくほど遅かった。(爆)
これさえ克服できれば勝てるのにと思ったことが数知れず。
これは努力するには十分なモティヴェイションでした。
下りの速い人の走りを観察し、雑誌等で見たフォームを真似し
ダウンヒルスクールにも参加しました。
物理学的に力のかかり具合を考え、タイヤのグリップを最大限に
引き出すことを考えました。
次第に下りのスピードも上がってきましたが、それでも「亀」が「すっぽん」
になった程度です。(涙)
次に取り組んだのが「リラックス」。 押える力は必要ですが、地面からの
反動を押えすぎると吹っ飛ばされます。 体でその力を吸収しなければ
なりません。
しかしそんな時は焦って、逆に体がゴチゴチに.... コントロール不能に
陥り落車ということもありました。
この緊張状態をほぐす方法が呼吸にあることを学びます。 そう、人間は
危機に陥ると息を止めちゃうんですね。 すると体は硬直します。
これは最悪の状況です。
かなり難しいことですが、こんな時は呼吸をし続けることに集中します。
これにより体の柔軟性が保て酸素も供給されるので正しい判断が
できると思います。
また、下りでのスピードコントロール方法が問題点になります。
未熟だったころはブレーキのかけっぱなしが多かったです。(苦笑)
ブレーキをかけた状態というのはオフロードではかなり不安定な
状態だと知ってますか? タイヤが滑ったり飛ばされたりする原因
なんですよ。
よって下りでは極力ブレーキを使わない! はい???
でしょう。(笑) そうなんですよ。 ブレーキ使わずにリラックスできたら
下りは速くてスムーズ! でも突っ込んじゃいますよね。(爆)
そこで大切なのが安定したブレーキングです。 どういうことかというと
路面をしっかり観察して、滑りにくい場所(安定した場所)を見つけて
そこで適正速度まで落とします。 これまた経験を積む必要が
あるんですが、できるようになったらかなりスムーズに下れるように
なりますよ。
最後にガレた路面でバランスを失いそうになった時の対処です。
MTBの上で軽く飛び上がりましょう。(伸び上って手足を伸ばすだけでも
OKです。)
これをやるだけで、姿勢が矯正されバランスを取り戻す可能性が大です。
勿論、失敗もありますが、何もしないでコケるのを待つよりも有効でしょ!(爆)
さて、これまで書いてきたのは直線にちかい下りの話で、コーナーの
多い下りではプラスアルファーのテクニックが要求されます。
それはまた、気が向いたら書きますね。(おい!)
今回、言いたかったことは上手くできない人でも頭を使い練習をすることで
ある程度まではスムーズに下れるようになるということです。
下りの下手な塾長がいうことですが、下手だから見えるポイントってのも
あるんですよ!(笑)